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「会社を伸ばすための経営学」(30年7月号)を掲載しました

2018年7月2日最新情報

「忘れられている日本企業の武器」

深谷のみなさま、こんにちは。
今、私は、台湾の台中にいます。昨年、深谷商工会議所が台湾でイベントを行ったこともあり、実は、今、台中では深谷の日本酒が大人気です。全国酒どころの銘酒を抑えて、一番人気ですので、埼玉県民の私も鼻が高いです。
今回、私は、台湾で約200名の中小企業経営者に向けて講演する機会を頂きました。2時間ほど話し、その後、質問タイムになったのですが、30分の質問タイムでは足らないくらい多くの質問を頂きました。
まず、驚いたのは、質問を取りまとめる方法です。講演前に、参加者のスマートフォンに質問サイトを読み込ませ、講演中にチャットのように質問を集めていくのです。
中国語なので、私はリアルタイムで読むことはできなかったのですが、これがあれば、講師はリアルタイムに受講者の聞きたいことが分かり、それを反映した、よりニーズにあった講演が実現するかもしれませんね。
質問や反応によって台湾人の関心事が何となくわかりましたが、一番関心が強いのは、日本企業の強みについてです。
近年の台湾企業の発展を見ていると昔ほど「日本に学べ」という雰囲気は感じられませんが、「設備が整ってきたのに、日本企業に勝てないのはなぜか?」ということに強い興味があるようです。
その答えの一つは、日本企業の持つ「こだわり」だと思います。日本企業は、見えないところや、箱の傷にまでこだわりを持って製品を作っています。この部分はともすれば海外から揶揄される部分ではありますが、いつも細心の注意を持って製品づくりをするのと、見えない部分はおざなりにしてしまうのとでは、長期的には非常に大きな違いができます。
また、台湾の経営者から見ると日本企業の不思議なところが数多くあるそうです。
例えば、新人が毎朝、早めに出勤して掃除をすることやみんなでラジオ体操をする意義などです。近年は薄れてきた習慣ですが、私は、その一つ一つに、意味があると思っています。
例えば、ラジオ体操は、健康促進、けが防止、コミュニケーションの向上、仕事の区切りを明確にすること…、すぐに意義が思い浮かびます。
もちろん、一つ一つの行動や選択は各企業の方針があるとは思いますが、海外で講演しその反応を見ると、私たちの経営習慣における財産がたくさんあり、今、それが失われつつあることを再確認し、危機感を覚えました。これも、私たちの重要な無形資産ですので、大事にしていきたいものです。会議所の企画として、一度、みんなでディスカッションをしてみると良いですね。
昨年、台湾のお祭りに「ふっかちゃん」が参加してくれたこともあり、おそらく台中は「台湾において最も深谷の認知度が高い都市」です。また、今年の11月からは世界花博が開催され、街中が花や花をモチーフとしたイベントで華やかになるようです。
是非、機会があったら、台中にも足を運んでみたらいかがでしょうか。

(深谷商工会議所報30年7月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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