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「会社を伸ばすための経営学」(30年9月号)を掲載しました

2018年9月1日最新情報

「小説を造る」

深谷の皆様、こんにちは。
私事で恐縮ですが、ここ数か月は、小説造りに格闘しています。このような随筆文、ビジネス書は書いたことがありますが、小説は初めてです。
私自身、もともと文才のある方ではなく、また、小説というと空想で一つの世界を造らなければならないので、また違った努力を必要とします。
そこまでして、私が小説にこだわるのには3つの理由があります。
一つ目は、経営学を伝えるのには、小説という手段が良いのではないかと思ったことです。
私はセミナーやコンサルティングを通じて経営学を中小企業の皆様にお届けするのを生業としています。最近は、商工会議所職員の皆様に教えることも多くなりました。
経営学は実学で、非常に有効な学問だと確信していますが、一方でビジネス書では、定理と事例を説明するに留まってしまいます。たとえ話などを入れ、想像を膨らますこともありますが、小説において世界を作り出し、その中で様々な問題が起き、その解決方法に経営学を使うことで、より一層、「使える学問」として伝わるのではないかと思います。
二つ目は、経営の面白さをより多くの人に知ってもらいたいと思ったからです。
私は毎日多くの中小企業経営者と知り合います。もちろん、コンサルティングなどをするためですが、逆に生情報や裏情報、仕事の面白さを教えてもらうことも多々あります。
これをうまく情報発信できれば、当該企業や業界の宣伝にもなるし、中小企業に就職したり、創業したりする人も増えるかもしれません。そのためには、表層的な部分を伝えるだけでなく、物語としてじっくり世界に浸ってもらうことが肝心だと考えました。
三つ目は、電子書籍媒体ができたことで、コストが下がり、小説などが出しやすくなったことです。
私の本は、紙媒体も出しますが、電子書籍が主戦場です。電子書籍が一般でなかった頃は、本を出すには多くの障壁がありました。しかし、電子書籍だけであれば、出版社を通すこともなく、また、従来の紙媒体の自費出版のように多くのコストを要すこともありません。つまり、ある意味、誰でも手軽に出版できる時代になったのです。
お気づきの方も多いかと思いますが、私はここまで、「造る」という表現を使ってきました。通常、小説は「書く」、または「作る」ですが、私にとって、小説はまさに「造る」といった感覚です。
ノンフィクション小説もありますが、ほとんどの小説はフィクションです。初心者の私には、何もないところから世界観を造ることは非常に困難なので、過去の体験などがモチーフになっているのですが、それでも小説ごとに世界を造らなければなりません。その中で、何人もの登場人物が動き出すわけですから、それこそ収拾がつかなくなることも多々あります。でも、物語が進んでいくと、作者も登場人物のことがよくわかるようになり、また、登場人物自体が成長していき、半ば勝手に行動していくような感覚になるので不思議です。
私はまだまだ駆け出しで挑戦段階ではありますが、こんな私でも小説出版にこぎつけました。これを機に、皆様も、お店や事業の表現手段として「小説」も検討してみてはいか
がでしょうか?

(深谷商工会議所報30年9月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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