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「会社を伸ばすための経営学」(30年11月号)を掲載しました

2018年11月1日最新情報

「7割で判断し、やりながら修正していくことの重要性」

深谷のみなさま、こんにちは。
「5割の確率でやるのは愚か。9割の成功率が見込めるようなものは、もう手遅れだ。7割の成功率が予見できれば投資(行動)すべきだ」とは、孫正義さんの言葉ですが、この言葉は、経営をするにおいて、非常に重要なことを示唆していると思います。
まず、経営は博打ではないので、5割以下の成功確率の勝負に出てはいけません。ですので、何かを行う時には、計画を立て、内部環境、外部環境を見極めながら判断することが大事です。
しかし、だからと言って、100%成功するというものはありませんし、100%成功に限りなく近いことをやろうとすると、安全策になってしまったり、人が考えることと同じことになって差別化が取れなかったりします。9割という数字はともかく、自分を含めたみんなが「それは必ず成功する」と考えるものでもダメなのです。
同様に7割という数字はともかく、私も、ある程度の成功確率が見込め、自分のモチベーションが上がる事業ならば、最悪のリスクを回避することだけ気を付けて挑戦するようにしています。
今の当社にとって、台湾事業がまさにそれに該当します。
私が台湾に最初に興味を持ったのは6年前です。クライアント先が台湾に工場設立を検討していたので、そのサポートに向かいました。結果的に、そのお客様は台湾進出を断念したのですが、私は、台湾の魅力にすっかり魅了され、台湾と日本が有機的に組むことにより、両国の発展が見込めるのではないか、特に、日本の中小企業に多くの利点があるのではないか、と考えるようになりました。
そこから、事業計画を考え、分からないことだらけで、当初の事業計画の成功確率は7~8割程度だと感じていましたが、最後は「やりたい!」という気持ちが先立ち、台湾の台中に事務所を構えてしまいました。成功確率の見込みは、正直言うと、今でもあまり変わっていません。
台湾事業をスタートしてみると、様々な困難が降りかかってきました。いや、計画通りにいったことがほとんどないと言っても過言ではありません。その度に事業計画を変更しましたし、時には、急遽、借り入れをしたり、他社に助けてもらったりして何とかここまで来ています。うまくいかないときは、時期尚早だったのではないか、と自問自答する日もありますが、6年目の今年、振り返ってみると、進出のタイミングはここしかないといった絶妙なタイミングだったと確信しています。
もちろん、後から「タラ、レバ」で考えれば、もっと良い選択肢があったかもしれませんが、それは100%の答え(未来)が見えているという前提条件なので、現実には、そんなことはあり得ないし、議論する意味のないことだと思います。
経営者の仕事において「判断」ほど難しいことはありません。でも「博打はやってはいけないけど、みんなが賛成するようなこともまた、成功しないのだ」と考えながら、勇気をもって初めの一歩を踏切り、やりながら修正して、ちゃんと着地させるような経営をやっていきたいものです。
みなさんも、ある程度の確証のあることだったら、勇気を持って新たなことに挑戦してはいかがでしょうか?

(深谷商工会議所報30年11月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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