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「会社を伸ばすための経営学」(2019年9月号)を掲載しました

2019年9月1日最新情報

「補助金審査のポイント」

深谷の皆さま、こんにちは。
最近、補助金の審査会、融資審査会、資格の審査会など、審査をする機会が増えました。これだけ多くやると、審査の観点や基準がよくみえてきます。逆に言うと、そういった審査に受かるためにはどうすればよいのかが明確になってきました。
今回は、その中でも特に重要な3点をお伝えします。
1点目は「目的を確認すること」です。
補助金などは、小規模企業の売上アップとか、商店街を中心にした地域活性化といった目的が必ずあります。この目的があるので、予算が執行されるのです。逆に言うと、どんな良い企画でも、この目的と外れていれば、予算に該当しません。したがって、目的をよく理解し、それに合致している申請書かどうかが重要なのです。
2点目は「審査項目を理解すること」です。
近年の補助金では、必ずと言っても良いほど、審査項目や審査の観点が明示されています。これは、審査の公平性を保つためですが、審査は意外なほど、この項目に従順に行われています。
例えば、「今回の補助金の審査項目は①事業の成長性②事業の実現可能性③事業の新規性の3つです」と書かれていた場合、「どこを見ることで事業の実現可能性がわかるのかな?」と考えてみます。事業を実際に行うためには、ヒト、モノ、カネなどの経営資源が必要です。また、信用やノウハウ、ネットワークなどのカタチのない資産も重要です。これらカタチがない資産は今までの業績や実例から評価していきますから、その補助金の事業内容と関連する今までの事例や業績を細かく書くなどの工夫が必要です。
他の審査項目も同じように、まんべんなく考えていくと良いでしょう。
3点目は「数字で表現すること」です。
経営は車の両輪のようにバランス良く、定性面と定量面から考えていかなければなりません。
定性とは「言葉」で考える部分で、定量とは「数字」で考える部分です。つまり、今まで理論的に考えてきた計画を数値で検証していく感覚です。また、その数値の根拠となるものが、言葉の説明に含まれていなければなりません。例えば、売上は商品単価と販売点数の積ですので、「平均単価いくらのものがどれだけ売れるので、○○円の売上が見込める」といった数字と、その根拠が文中にあり、それらに相反する部分がないことが重要です。
一般的な補助金審査においては、びっくりするような計画が採用されているのではなく、むしろ、やるべきことが理路整然と説明されているものが合格していると言っても過言ではありません。
また、補助金を通すためだけの見た目が良い計画よりも、目的から行動まで一気通貫した、現実に即した泥臭い計画が合格する傾向にあります。
補助金は確かに簡単ではありませんが、ポイントをしっかりと押さえて書いていけば、ほとんどはそれほど怖くはないのです。商工会議所に相談しながら、必要な補助金には挑戦していきましょう。
(深谷商工会議所報2019年9月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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