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「会社を伸ばすための経営学」(2020年1月号)を掲載しました

2020年1月6日最新情報

「地域の賑わいづくりのコツ」

深谷商工会議所の皆さま、新年、あけましておめでとうございます。
近年、地域の賑わいづくりのご相談が増えてきました。
それぞれが独自のアイデアを出し合い、一生懸命頑張っているのですが、思うように実績が出ている地域はあまりないように思えます。
私なりに分析してみると、うまくいっていない地域には、3つの特徴があります。
一つ目は、「課金モデルがない」ことです。地域を盛り上げて、外からお客様を呼び込み、満足していただいたとしても、お金を落としてもらう「しくみ」がないのです。
例えば、イベント参加者が買うものがない、交通の便が良すぎて宿泊しない、イベント自体が祭りのように基本的に無料参加できる、お客様が買ったり食べたかったりしても店舗が少ないなど、お金を使うところがないのです。これでは、地域の商工業者に売上という直接的な効果は見込めません。
二つ目は「ターゲットが明確ではない」ということです。もちろん、地域ぐるみで多くの人を対象にすることが多いのですが、本来、ターゲットというのは、「このお客様でなければ来てはいけない」というものではなく、戦術を明確にするために定めるものです。
ターゲットが明確でなければ、何を求めているのか、すなわちキモチが明確に分かりませんので、何をすればよいかが分からなくなったり、やることがあやふやになったりしてしまいます。
三つ目はそもそも「商品・サービスに魅力がない」ことです。地域への経済効果を考えると、原材料や生産をなるべく地域内で行うことは非常に重要ですが、逆にそれに固執するあまり、魅力のないものなってしまっていることも多くあります。
また、原材料や製造も安定せず、品切れをおこしてしまったり、大型受注に対応できなかったりしているかもしれません。生産効率が悪ければ、それは価格に反映され、お客様にとって割高に感じる価格になってしまっている場合もしばしばです。
地域の賑わいづくりにおいて、活用すべき資産は3つあります。
一つ目は有形資産です。観光資産だけでなく、地域共有で持っているものは何か、それを地域のために活用できないかを考えます。
二つ目は人的資産です。地域に住んでいる方々の魅力や能力を使って地域の魅力がつくれないかを考えます。
三つ目は無形資産です。地域ブランドや文化、地域に伝わる知恵や技、集積やネットワークなどの資産が眠っていないかを検討します。無形資産は目に見えないので、意識しなければ活用できません。書き出すなど「見える化」をするところから始めましょう。
深谷にとって、本年は、オリンピックイヤーであり、また、渋沢栄一翁での地域振興に本格的に取り組む年でもあります。これらのポイントを意識しながら、効果的な活動をすることで、地域の活性化につながります。商工会議所はその事務局的な役割が求められていますが、あ
くまでも、中心は皆さんです。
是非、積極的に参加することで、自分たちの街をより魅力的なものにしていきましょう。
(深谷商工会議所報2020年1月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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