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「会社を伸ばすための経営学」(2020年7月号)を掲載しました

2020年7月1日最新情報

「経営者の姿勢」

深谷の皆さん、こんにちは。
先日、私は、ある補助金の全国審査を行いました。ここ数年あった補助金なのですが、今回はコロナ対策型として、補助率も採択率も大幅アップしています。
もちろん、コロナショックで大きく被害を受けた企業の皆様になるべく多く活用していただきたく、予算いっぱいまで採択をしました。
しかし、残念なことに、今回目立ったのは、不正申請です。
一つの原稿を複数企業でコピーし使い回したものや、同一経営者の複数の企業が、コピペで申請したような悪質なものまでありました。もちろん、審査サイトとしては、極力発見し却下したのですが、中には、悪質業者から誘われて、このような申請をしてしまったような事業所や、悪意はなくとも、参考にした過去の事例とほぼ同様になってしまったようなものもあり、線引きがとても難しかったです。
一部だとは思いますが、こういった悪質の業者が現れると、審査が慎重になってしまいます。今回のコロナ対策のように、災害からの復興を目指し、いち早く、実行したい補助金の場合は、本当に迷惑です。
私も経営者として、「少しでも多くの補助金を頂けるものならいただきたい」と、特にこのような緊急事態には思ってしまうのも事実です。しかし、こういう時だからこそ、経営者の姿勢が問われると思っています。
経営者は誰からも指示されません。だからこそ、自分自身で律することが大事となります。補助金の場合は、審査する者がいますが、本来、こういう話は、誰が見ているから、とか、誰かに捕まるから、といった問題ではなく、自分自身の経営者としての「在り方」の問題だと思います。緊急時や自分が苦しい時の行動において、本質が現れてしまいますし、不正をやってしまえば、たとえうまくいって一時は得したとしても、長期的には必ず損をします。
でも、経営者も人間ですから、迷うこともあるかもしれません。いくら立派でも霞を食って生活できないですから…。
こういうときこそ、経営者コミュニティが大事となります。商工会議所は、職員が経営者の皆様にサービスする側面もありますが、本来は、経営者同士のコミュニティの場です。様々なことを相談し、語り合い、お互い高め合う場のはずです。今は、三密を避けた行動をしなければなりませんので安易に商工会議所に集まるわけにはいきませんが、何も、一か所に集まるだけが、コミュニティの形成ではありません。これを機会に、今、流行りのWeb会議などを駆使し、お互いがお互いを支えながら地域発展に寄与していきましょう。
こういう時は、また、商工会議所の在り方も見えてくるものですね。
(深谷商工会議所報2020年7月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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