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「会社を伸ばすための経営学」(2020年8月号)を掲載しました

2020年8月3日最新情報

『渋沢栄一翁の精神に集うベンチャーネットワーク』

深谷の皆さま、こんにちは。
先日、渋沢栄一記念館に大型モニター(特殊大型LEDビジョン)が設置されました。
設置したのは、埼玉県春日部市のベンチャー企業暁峰(あきみね)株式会社で、大型LEDモニターの他、大型LED看板、太陽光発電照明(街灯)、太陽光発電防災カメラの製造販売、液晶モニターのリサイクル事業を行っている会社です。
私はかれこれ、15年近くのお付き合いになりますが、実は、この会社、すごくユニークな会社なのです。 小林社長は、中国からの国費で日本の国立大学に学んだ優秀な技術者で、事業意欲に富むアイデアマンです。
私が初めて知り合った2005年当時、暁峰は、PCのリサイクルモニターをパッチワークのように結合させ、大型テレビの製造に成功しました。まだ、1インチ1万円が相場だったその時代に、40インチ10万円程度の再生テレビを販売して話題を呼びました。
テレビの相場が下がると、その考えに、屋外でも使える耐久性と更なる巨大化を付け加え、パッチワーク型屋外LED看板を開発します。通常の屋外液晶看板は、1か所でも壊れるとすべて回収し修理しなければなりませんが、パッチワーク型であれば、壊れた部分だけ回収することができます。また、50cm×50cmのパネルを組み立てていきますので、理論上、どのような大きさでも可能だそうです。
また、日本で防災が話題になりだしたころ、ソーラーパネルとLEDライト、そして小型カメラを結合させた防災街灯を開発しました。ソーラーですから電気のない公園や工事現場、駐車場に設置できます。充電できなくなったら点灯するシンプルな設計です。また、カメラはネットに接続すればスマホ等でいつでも見ることができますが、私が驚いたのは、コスト削減のため、わざとネットに接続せず、ドライブレコーダーのように数日間の録画機能を備えたモデルを開発したことです。確かに、防災画像は普段から見るものだけではありません。何か問題が
あったときだけに確認するものもあります。即時見ることはできませんが、何かあったときに一定期間内に現場に取りに行けば動画を回収できるこの製品は、シンプルで、コスト面から大きな魅力があると思います。
暁峰さんは、この技術力と発想力が評価され、2008年「エコプロダクツ大賞特別賞」、2009年「中小企業庁元気なものづくり300社」に選ばれていますが、何と言ってもすばらしいのが、2007年第3回渋沢栄一ベンチャードリーム奨励賞の受賞企業だということです。
同じ埼玉県にあって、渋沢栄一ベンチャードリーム奨励賞受賞企業が、このタイミングで、渋沢栄一記念館の重要なパーツをになうなんて本当にワクワクしませんか。
何かが起こるときは自然と優秀な人が集まってくると言います。
渋沢栄一翁で注目されている今、深谷は、魅力的な商品や人を引き付ける磁力があります。深谷の中をもっともっと充実させ、こういったご縁を大切にし、大きく膨らませていくことが重要です。渋沢栄一翁は産業発展のためのインフラとなる様々な企業を作りました。渋沢栄一翁の精神に集うベンチャーネットワークが深谷にでき、それが未来の産業育成基盤になる…私のワクワクは止まりません。

(深谷商工会議所報2020年8月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

 

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