深谷商工会議所が運営する起業支援サイト

最新情報

「会社を伸ばすための経営学」(2021年3月号)を掲載しました

2021年3月1日最新情報

『来年度はビジネスモデル再構築の年』

深谷の皆さま、こんにちは。
年度末になると、来年度のことが気になってきますね。令和2年度はどうしてもコロナ対策予算が目立ちましたが、令和3年度はどうでしょうか。国の予算は、国会で決まり、具体的な施行を各省庁が定めるのですが、経済産業省令和2年度第三次「補正」予算と令和3年度の予算を見てみると、国がどの方向に行こうとしているのかがよくわかります。
まず目にとまるのが「カーボンニュートラル」への取組。地球環境を保護するためにも絶対に必要と言われ、菅内閣においても最重要視されている施策の一つです。SDGsとの関連性もあり、私たちにとっても非常に重要な考え方だと思います。
ここで注目していただきたいのは、「継続性」という考え方です。経営学では経営の目的は「ゴーイングコンサーン」、つまり、事業が継続してくことですので、基本的に、どんなに調子が悪くても何とか生き残っていくことを考えながら経営します。そこに、カーボンニュートラルへの意識を高めることで、自然環境や社会環境と共に継続していく経営をしていくようになります。例えば、経営効率のためだからと言って、価値のないものを販売し、過剰に包装し、ごみを大量に出すことは結果的に健全な事業継続につながりません。これからはお客様の生活向上に寄与する本当に価値ある商品やサービスが生き残っていきます。
続いて予算上、非常に大きなものはビジネスモデルを再構築するためのものです。令和3年度においてもコロナ対策や新たな生活様式対策は非常に大きなテーマですが、そのために事業者が挑まなければならないのが「ビジネスモデルの再構築」です。これは何も「商売替えをする」というものではありません。「今まで当たり前のように行っていたことが通用しない時代が来るので、これからの時代や経営環境、お客様のニーズなどを考え、それにあったように事業内容を組み替えていく」ということです。
例えば八百屋さんが、青果物卸市場「だけ」に仕入にいくのではなく、近隣農家に特定の商品だけでも作ってもらいそれを差別化要因(特徴)として商売を組み立てなおす、といったことです。いきなり市場に行かなくなったら品揃えや、仕入効率が悪くなってしまうでしょう。かと言って、今まで通り、「とりあえず朝が来たら市場に行く」といったことでは、お客さんのニーズや時代の変化に対応していけません。また、数品目を農家に作ってもらうことで、商品(野菜)に詳しくなったり、ついでに花を作って販売してみたら意外と売れたりして、新たな気づきやノウハウを得られるかもしれません。このように、時代に合うように事業全体から新たな付加価値を生み出すように考えることがビジネスモデルの再構築なのです。
今の日本経済を考えると、これはもはや「待ったなし」でやらなければならない大切なことです。コロナ禍により、世の中は一変しました。環境が大きく変わったときは、自分たちが変われる機会でもあります。令和3年度はそのための予算も大きく計上していますので、このタイミングでビジネスモデルの再構築に挑みませんか。そのための第一歩が深谷商工会議所への相談です。
(深谷商工会議所報2021年3月号より抜粋)

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

トップへ戻る