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「会社を伸ばすための経営学」(2022年2月号)を掲載しました

コラム
2022.2.1

「渋沢栄一とSDGs」

深谷の皆さま、こんにちは。
 突然ですが、皆様は「SDGs」(持続可能な開発目標)という言葉をお聞きになったことがありますでしょうか。持続可能な開発目標のことで、17のゴールが世界共有課題として設定されいます。SDGsは2015年国連サミットにおいて採択されたものですが、渋沢栄一翁は既にその考えを持っていたのではないか、渋沢栄一翁の教えは日本版SDGsではないかと考えています。
 一家一人の為に発する怒りは小なる怒りにて、一国の為に発する怒りは大いなる怒りである。大いなる怒りは、国家社会の進歩発展を促す。(渋沢栄一翁)
 SDGsの素晴らしいところは、世界中の国々が己の国だけでなく、世界規模に考えていることだと思います。時代背景を考えると国家レベルということですが、渋沢栄一翁も、視点を大きく持ち、広い視野で考えることが大いなる発展には必要だと説いています。
 常に多くの葉を摘まんと思えば、その枝を繁茂(はんも)させなければならない。その枝を繁茂させようと思えば、その根を培養(ばいよう)せねばならない。(渋沢栄一翁) 渋沢栄一翁は、続いていく「しくみ」づくりの重要性についてこだわっていました。単純に発展することを目指すのではなく、それが続いていく土台や幹を作り上げなければならないと説いています。これはまさにSDGsの根幹となる考えです。
 日々新たにしてまた日に新たなり。全て形式に流れると精神が乏しくなる、何でも日に新の心がけが肝要である。(渋沢栄一翁)
 持続させると考えるとどうしても、「守り」に入ってしまいます。「攻撃は最大の防御」と言いますが、確かに、今あるものを、守ろうとするとかえって失ってしまうこともあるのではないでしょうか。毎日新たな気落ちや視点で挑むことが重要な資産を守ることにつながるのではないでしょうか。
 限りある資産を頼りにするよりも、限りない資本を活用する心掛けが肝要である。限りない資本を活用する資格は信用である。(渋沢栄一翁)
 SDGsの特長の一つは、世界中の人が分かりやすい具体性を持っているということです。また、どのようにすれば世界共通の資産を守ることができるのかについて考えられています。しかし、渋沢栄一翁は、有形資産を守るためにも無形資産、とりわけ「信用」を作り上げていくことが大事であると説いています。SDGsの17の目標は全て「信用」があれば達成できます。
 元気は、押し並べて、更に一歩進んでは男女ともになければならぬと考える。(渋沢栄一翁)
 渋沢栄一翁は、SDGsを「信用」と一言で的を射ただけでなく、その実行について「元気でいることが大切である」と言っています。あまりにも明確で簡単そうに見えますが、今後、持続可能な社会や経済をつくっていくために、私たちが具体的に何をすべきか、何が一番大切なのか、を考えると「元気でいること」の重要性に気が付きます。「から元気でも元気でいることが持続可能な社会をつくることになる」、渋沢栄一翁がいらっしゃったら意訳し過ぎだと叱られるかもしれませんが、私はそう思えてなりません。
 「未来の日本や地域をつくるためにも元気でいる」
 実は、意外と難しいことだと思いますが、我々がまず実行し、渋沢栄一翁の故郷から、日本中、世界中に発信してみませんか。

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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