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「会社を伸ばすための経営学」(2023年7月号)を掲載しました

コラム
2023.7.1

「お土産について真剣に考えてみる」

 深谷の皆様、こんにちは。
 まだコロナの脅威は忘れてはなりませんが、だいぶ様相が変わってきましたね。コロナ禍期間中を取り戻すかごとく、人と会う機会も増えてきたと思います。コロナ以前から、人に会うことはとても重要なことだと思っていましたが、コロナ禍を経て、実際に会うことの重要性を強く感じます。
 そこで、せっかく会うのだから、相手を大事にしている気持ちを伝えたい、自分を忘れてもらいたくないと、今更ながら思うことが多くなり、最近は、何かお土産を持って行くようにしています。
 しかし、現実問題として、予算にも上限があり、また、こちらが持って行くにも、相手が持って帰るのにも荷物になるし、自分が良かれと思っているものが、相手の好みに合うとは限らないなど、お土産を選ぶことはとても難しい。ましてや、普段から、時間に追われ、モノに無頓着な私が、毎回選ぶとなると困難極まります。
 そこで、先日、あえて時間をとり『業務として』、お土産について考えてみました。
 お土産の基本は、相手の事を思いやることだと思います。しかし、プライベートであれば、同じような価値観の方とのつながりが深くなりますので、何となく、事前にお土産を用意しておくこともできますが、ビジネス上の関係となると、好みも価値観もバラバラです。また、予算や、持ち運び、保存期間、みんなで分けられるか、などの制約もあり、なかなか決まりません。
 そこで、相手の価値観に併せるのではなく、こちらの価値観を知ってもらうのはどうか、と考えました。自分たちが、価値があると感じたもの、会話のネタになるもの、少なくとも、様々な相手がもらって不快でなく、邪魔でないもの・・・
 私は、子供のころ、自らを「ヒロオリ」と言っていました。全く関係はないのですが、それを反対にした有名な会社があります。ダジャレではありませんが、名前つながりで、話のネタになるのではないかと考えました。私は、そのメーカーの、とあるお茶が、昔から大好きで、朝起きると、これをポットいっぱいに作り、毎日、何杯も飲みます。ティーパックなので手間もいらず、味もあまり癖がないので、人に勧めると私と同じ習慣になった方もいらっしゃいます。飲み方も含めると、これは自分たちの新たな価値観なのではないでしょうか。この商品を手提げ袋や、小分けパックなどを工夫してお土産にすれば、ちょっとした価値のおすそ分けになるかもしれません。
 数年前、深谷商工会議所では、会社に常備しておいて、ちょっとした時にお土産で渡せる、会社用ストックお土産を開発する企画をやりました。コロナの「コ」の字もないころでしたが、菓子や酒の製造販売会社や小売事業者が、市内企業向けのストックお土産を開発し、提案した事業です。この企画は、大きな成果をもたらしましたが、今思えば、先見性があったのかもしれませんね。
 そう言えば、昭和の経営者である祖父が、小学生だった私に、よく言っていました。
 「3,000円はお金で渡すと、相手も3,000円の価値しか感じないが、おいしい地元の和菓子を買って、お土産として渡せば、相手はもっと多くの価値を感じる。だから、お土産は、普段から考えておいて、心を込めて全力で選べ」。
 今更ながら、おじいちゃんの経営者としての実践感覚は理にかなっていると感じて仕方がありません。
 コロナ禍を経て、人と会うことの価値が高まったのは疑いようがありません。是非、皆さんも、もう一工夫してみてはいかがでしょうか。

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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