教訓６　自ら積極的に働きかけよ 2

大事を考え、固くなり、惰弱に流るるごときことと伴る結果、
進歩発展を阻害する。不言実行をせよ。
自分が信じないことは言わず、知ったからには必ず行うという思いが強くなれば、
自然に言葉は少なく、行動は素早くなる。
共に、有言実行もまた大いによろしい。

自分で自分の限界をあらかじめ設定して、やらない言い訳としてはいけない。
迷っている間に、硬くなってしまい行動できなくなる。
その逡巡が進歩発展を阻害しているのだ。
準備が万全になることなどない。
失敗を恐れず、まずは動くのだ。チャンスの女神に後ろ髪はない。
女神の前髪を掴むのだ。
決意を心に置き、余計なことを言わずに素早く行動することは良いことだ。
一方で、自分が考えたことやなすべきことを公言した上で、
更に決意を強くしたうえで行動することも、また良い。

※多種多様な企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父と称される地元の偉人、渋沢栄一翁の名言や考え方は、現在の経営にもつながります。コロナ禍もあり厳しい時代だからこそ、渋沢栄一翁の考え方を活かして企業の発展に貢献できればと思い、毎月発信いたします。