教訓7 平時を大切にせよ 4
渋沢栄一の教え
2024.2.1
世の中に逆境は絶対にないと言い切ることはできないのである。
ただ順逆を立つる人は、よろしくそのよって来るゆえんを講究し、
それが人為的逆境であるか、ただしは自然的逆境であるかを区別し、
しかる後これに応ずる策を立てねばならぬ。
過ちて改めざる、これを過ちと謂う。
過てば則ち改むるに憚ること勿かれ。時期を待つの要あり。
争を強て避けぬと同時に時期の到来を気長に待つということも、
処世の上には必要欠くべからさるものである。
いつも順調な時ばかりではない。逆境もある。
人は困難に出会うことによって、精神を鍛えることができる。
逆境にあったときは、なぜそうなったのかを振り返り、
原因が「人為的なものなのか」「自然なものなのか」を区別するのだ。
人為的逆境であれば、反省し改めればよい。
過ちを犯しても改めないことが本当の過ちなのだ。
自然的逆境であれば耐えしのぶようにする。
無理をせずに気長に好機を待つのだ。
時期を待つというのも、世をうまくわたっていくには必要なことなのだ。
※多種多様な企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父と称される地元の偉人、渋沢栄一翁の名言や考え方は、現在の経営にもつながります。コロナ禍もあり厳しい時代だからこそ、渋沢栄一翁の考え方を活かして企業の発展に貢献できればと思い、毎月発信いたします。