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「会社を伸ばすための経営学」(2024年9月号)を掲載しました

コラム
2024.9.1

「久々のプロ野球観戦」

  深谷の皆様、こんにちは。お盆休みの期間中ですが、千葉ロッテマリーンズの観戦に行ってまいりました。相手は、オリックスバッファーローズです。久々の野球観戦だったのですが、ちょうどイベント日ということもあり、驚きの連続でした。
 まず、何と言っても千葉ロッテの応援のすごさです。私は広島カープのファンで、千葉ロッテの試合はほとんど見ていなかったのですが、あの応援歌の大合唱はすごい。千葉ロッテは、0対4の大敗だったわけですが、最後まで、どちらが勝っているのか分からないほどの応援でした。応援も選手の一人と言われるだけのことはあります。
 2つ目は、運営側の配慮です。ちょうど、友人が教授を務める千葉商科大学のコラボ企画日だったのもあってイベントが面白かったです。5時からという配慮(だいだい本日のような休日は1時開始)も良かったですが、プレイボール前の手作りの催し物や、野球をやっている合間には、チアリーディングの催し物やくじで選ばれた人のリレー、新人アーティストのミニコンサートなど、観客を飽きさせない工夫がありました。給水などにも配慮された良い企画だと思います。更に試合が終わった後には花火の打ち上げがありました。ラッキー7や
試合後の短い花火は経験したことがありますが、あれだけ長い花火は野球場では見かけません。
 3つ目は、時間の管理です。試合時間は5時から8時と言うことですが、私たちは3時半ごろに到着し、9時半ごろに帰宅路へとつきました。試合時間自体も、イベントが挟んでありましたので、他球場に比べて1時間程度長かったと思います。でも、その間、お客を不快に思わせない配慮があったのです。給水を呼び掛けたり、イベントを入れたり、観客をモニターで映し出したり、終わった後も、花火や歌手のライブイベントを入れたりして半日遊べました。夕方の涼しい風もあり、暑かったですがその中でも涼しさを感じられました。
 昔、勝敗を気にして野球の試合を見に行っていたのと比べると、今の野球はイベント化しています。もちろん、私がどちらのチームにもあまり思い入れがなかったということもありますが、千葉ロッテファンの方の中にも敗戦を引きずっている人は少なかったと思います。もちろん、勝敗にこだわる野球が恋しい方もいらっしゃるとは思いますが、野球から半日、空間と時間を楽しむエンターテイメントに昇格させた運営側の手腕に魅了されました。こうした改革は、ありとあらゆるイベントで応用されています。野球なら野球、サッカーならサッカー、バスケならバスケと言った「対戦そのものだけではなく、時間と空間を活用する」。是非、皆さんもこういった考えで街づくりを捉えてみると今までとは違った考えが浮かぶかもしれません。

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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