「会社を伸ばすための経営学」(2024年12月号)を掲載しました
「副収入」
深谷の皆さん、こんにちは。今回は副業に付いてお話ししたいと思います。皆さんは、昨今話題として、上がっている副業についてどうお考えですか。私は、今でも基本的には反対です。それは、本業を一生懸命行うことで、人生全体で得られるものも多く、基本副業をやる時間があったら本業を極めたほうが得だからです。だからまずは、本業をしっかりとやる、これが基本だと思います。
しかし、本業だけでは収入が足りない、本業を一生懸命やれば将来的にはプラスということは理解できるけど今現在の収入が苦しい、という方もいると思います。また、私のように体を壊してしまって今までやっていた仕事がやれなくなってしまった、年齢により今までの仕事が辛くなってしまった、という方も多いと思います。そのような時にどうすればいいのか。それは、「本業の時間をなるべく減らさずに」副収入を増やすこと、でしょう。そう考えると、空き時間に労働を入れる、という考え方の優先順位は下がり、収入は少なくとも、本業を続けながら若干の副収入を得ることを考える、ということになるかと思います。
まず、思いつくことは、「自分の能力を使ったフリーランス」としての収入です。ほとんどの人は、自分にそんな能力はない、と考えているかと思います。でも、よく考えてみてください。私たちの周りの会社は、そんな皆さんの能力を高い値段で売っている会社が多くあります。それを相場の半値で受けると言えば応募してくる会社もあるでしょう。また、そのためのサイトも数多くあります。それは、本業にとっても良い話かもしれません。それを受けることによって能力が上がるかもしれませんし、逆に、会社があってよかったな、と思えるシーンも多かったりするからです。今お勤めの会社の方針にもよりますが、一考してみる価値はありそうです。
次に「株」です。投資をギャンブルと捉えてしまう方も多いかと思います。また、株式は元手が必要と思われる方も多いかと思います。実は、私もそう思っていました。だから、病気の前には、株より保険、株をやっても投資信託、と言った感じです。でも、病気になってからは、本業においてできなくなった仕事も多くありますし、今までのように時間を大量投資して仕事をやる気にはなりません。だから、少しずつ株も活用するようにしています。
起業家にとって一番良い投資先は自分です。この考え方は今も変わっていません。ですので、自分の事業に投資できる方は是非そうしてください。でも、自分の事業に投資するところがない、もしくは、自分の事業の先が見えない場合は、それ以外の事業に投資をするというのもいいと思います。最初、なんだか分からないという方は、ニーサ、イデコを活用して投資信託が良いと思います。それだったら、リスクは最小限に抑えることができます。
でも、慣れてきたら、是非、個別株への投資をお勧めします。私は、今、日本株、アメリカ株に投資をしています。あまりリスクを取りたくなかったら、各業界第一位の会社が良いでしょう。理由は、第一位の会社の株は、多少上下するものの安定して上がること、配当がもらえることが挙げられます。ですが、それよりも、その業界に強くなること、に注目してください。投資をしていますから、嫌でもその業界には強くなります。その業界に強くなったら、後は多少リスクを取ってその業界の別の株に投資するのも良いでしょう。ただし、気を付けなければならないのは、短期的に損することもあること、そうは言っても損する銘柄もあることです。
他にも不動産とかを考えることもありますが、語ると長くなるのでこの辺で。いずれにしても、今の時代稼ぐ手段はたくさんあるし、これからは、そういった手段も学ばなくてはいけないんだということは覚えておいてください。あっ、でも、本業をしっかりとやることこそが一番大事、ということは変わりませんよ。
株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩