「会社を伸ばすための経営学」(2025年2月号)を掲載しました
「マスコミの報道」
深谷の皆さん、こんにちは。
最近、マスコミの報道が行き過ぎていると思いませんか。例えば、最近話題となっているのが某アイドルの事件です。最初に言っておきますが、私は、あの事件は男性アイドルが悪いと思っています。それは、弁解の余地もありませんし、本人も認めています。でも、マスコミは連日報道して、あることないことを挙げ、国民に対して謝れと、騒ぎ立てすぎるように感じます。違和感を覚えます。私たちは、そんなに何回も謝られるほど、被害を受けたのでしょうか。
世間を騒がせたという点では、その影響は否めません。もちろん犯罪です。被害者の方は、相当な苦痛だと思います。本当に許されることではありません。しかし、連日、何度も報道して袋叩きにし続けるようなことなのでしょうか。一方、世界では戦争が起こっていますし、政治の世界では日本の未来にとって大切な法案が通っていますし、経済でも私たちに関係するトピックスも数多くあります。そんな重要事項が、ろくな報道もなく、どんどん進んでいっています。
ひと昔前も、この傾向はありましたが、今の日本は過剰反応しすぎだと思います。ちょっと前になりますが、兵庫県の知事選もそうです。斎藤知事がパワハラで失職しましたが、あの時もマスコミがいっせいに叩いていました。あくまで私も見解ですが、パワハラはあったと思います。私も小さいながら会社を経営していて、機嫌が悪い時など、パワハラじみたことを、正直おこなっていた節もあったかもしれません。ましてや、県知事です。それが出たことがないということはあり得ないでしょう。関係者の皆様にとっては心痛だったでしょう(私見です)。でも、それが人の命に関わるほどの問題かどうかということは誰にも分からないと思います。まして、今回の選挙では、再当選しました。再当選後は、多少のごたごたはありましたが、概ね手のひらを反して、今度は全くパワハラなどなかったと報道する。真相は分かりません。でも、報道がかなり極端ですよね。
最近テレビを見なくなりました。新聞も読まなくなりました。もちろん、ユーチューブ等の影響も大きいことは否めません。でも、報道の質にもっともっと注目しても良いのではないでしょうか。そんなに国民はバカじゃないですよ。とは言っても、この傾向は、すぐに是正されるものではありません。マスコミを鵜吞みにせず、自分の頭で、冷静に物事を判断していくスキルが必要とされているのではないでしょうか。
株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩