深谷商工会議所が運営する起業支援サイト

お知らせ

「会社を伸ばすための経営学」(2025年8月号)を掲載しました

コラム
2025.8.1

「大阪万博での一日」

 深谷の皆さん、こんにちは。いやぁ、暑いですね。この猛暑の中、大阪万博に行ってきました。結論から言うと「面白かった」です。「わざわざ、大阪に行ってまで行く必要があるのか」と言われそうですが、世界(と言っても限られた国ですが)で行われる万博が日本で開催されているという意味でも、行く価値がありそうです。
 特に印象に残ったのが、子どもや身体障がい者への対応です。万博には各種パビリオンがあるのですが、どのパビリオンにも優先レーンが設けられています。一緒に行った方の中に車いすの方がいたのですが、その方と一緒の時は、ほぼ待ち時間なく入れました。ベビーカーの方も同様に入れます。一般の方にとっては、中には2時間以上待ち、いや下手をすると、事前予約しなければ事実上入れないパビリオンもありましたので、私たちはかなり優遇されていたと思います。いわゆるバリアフリーですが、「ここまで優遇されるのは初めてだ」と一緒に行っていた友人も言っていました。
 でも、ここまで優遇されると、一種の気まずさもあります。なにげに会場を見渡してみると、街中に比べて「圧倒的に」車いすの方が多い気がします。もちろん、そのような配慮がされているから車いすの方が増えているのかもしれません。小さな子どもたちのいる家庭を優先した結果かもしれません。しかし、うがった見方かもしれませんが、団体の一人の足が悪い事にすれば、簡単に車いすを借りることができるのです。
現に、それらしきグループも何回か見ました。
 まあ、そんなことを考えること自体が野暮ですかね。大阪万博は、会場に入るだけでもいいと思います。個人的には、会場を一周しているのが一番楽しかったです。予約を忘れたら人気のパビリオンには入れませんが、比較的空いているパビリオンには5分程度で入場できました。失礼ながら、クーラー代わりにと利用したのですが、意外とその国の歴史や文化に触れることもできて良かったです。
 今、インバウンドも含め、日本は「さまざまな人が参画できる社会」を形成しようとしています。良い面がある一方、悪い面も多々出てきています。でも、この流れを止めることはできません。だったら、こういう現状をどうしたら受け止めることができるのか、どうすれば良い面を強調することができるのか、そんなことを考える良い機会となりました。最後に、大阪万博「意外と」良いですから機会があれば是非足を運んでみてくださいね。

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

GO TOP