「会社を伸ばすための経営学」(2025年10月号)を掲載しました
「DX化補助金の考え方」
深谷の皆さん、こんにちは。
今年も様々な補助金が出ています。今年の傾向は何か、いつも皆さんに聞かれるのですが、一つの強いトレンドがDX化です。今年は、DX化に対する予算が多く見積られています。またこの傾向は5年くらいは続くので、そのポイントについてお話しします。今回は、基礎的な内容ですので、そのつもりで聞いてください。
例えばお店のレジに最新のものを入れたいと思った時に、「これは最新機種だからDXに該当する」と考えていませんか。残念ながら、これは、ほとんどの場合、IT化にはなってもDX化にはなっていません。DX化とは、ただ単にIT機器の導入ではいけません。「IT化で出たデータをいかに業務に活かすか?」が焦点なのです。
では、このようなレジを導入したかったらどのように考えれば良いのでしょうか。それは新たなシステムで、「どんなデータが出るのか?」、そして、「そのデータをどのように活かすことで、どのような効果が出るのか?」が明確になっていればDX化と言えます。例えば、新しいレジは、時間や天気と顧客の状況を関連付けてくれるとします。平日、晴れの日には夕方5時~6時と7時から8時くらいにピークが来るとか。雨の日はピークが6時に集中する傾向にあるとか、雨の日には何々が売れるとか、ここに相関関係があれば、それはその店独自のノウハウとなるはずです。しかも、そのデータをため込んでいけばいくほど正確な傾向を予測することができる。結果、その情報があることで売上や利益が伸びていく。これがDX化です。
つまり、補助金の申請内容を見ても、同じ機器を購入するとしても合否が分かれるのです。この現実を見て、「補助金は書き方だ」という方もいるかもしれません。まあ、それは否定しませんが、IT機器の導入を目指している方と、それだけではなくて活用まで考えている方とには明らかに差が出てくるのです。
補助金は、目的が重要です。大抵の補助金は、「いくらで何を用意するのか?」、「それは何のためか?」、「それを解決すればどんな未来がそこにあるのか?」の3段論法で審査されています。それを知った上で書いていくのと、そうでないのとは雲泥の差なのです。
是非、皆さんもDX化に取り組んでみてください。
株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩