教訓6 自ら積極的に働きかけよ 1
渋沢栄一の教え
2023.7.1
運の善悪ということを説くが、そも人生の運というものは、
十中の一、二、或いは予定があるかも知れぬ。
しかしながらたとえこれが予定なりとして見たところが、
自ら努力して運なるものを開拓せねば、
けっしてこれを把持するということは不可能である。
何か一と仕事をしようとするものは自分で箸を取らなければだめである。
宿命は「宿る命」なので変えることはできないが、運命は「運ぶ命」なので変えることができる。
確かに人生は、ある程度決まっているのかもしれない。
しかし、人生の運は努力して開拓していくものだ。
自分で努力して運命を切り開かなければ、決して幸せをつかむことはできない。
努力する者に幸運が訪れるのだ。
優れた手腕がある優秀な人材ならば、世間は放ってはおかずに、お膳立てをして待っている。
箸を取るか否かは自分次第だ。いつも他人に頼ってばかりではいけない。
自分自身で考え自分自身で行動できる独立独歩の人となるのだ。
※多種多様な企業の設立・経営に関わり、日本資本主義の父と称される地元の偉人、渋沢栄一翁の名言や考え方は、現在の経営にもつながります。コロナ禍もあり厳しい時代だからこそ、渋沢栄一翁の考え方を活かして企業の発展に貢献できればと思い、毎月発信いたします。