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お知らせ

「会社を伸ばすための経営学」(2024年3月号)を掲載しました

コラム
2024.3.1

「立ち止まる勇気」

 深谷の皆様、こんにちは。
 いよいよ、年度終わりですね。皆様にとって今年はどのような年でしたか。
 私は、本年度は、半分が入院していたので早かったのですが、考えることも多くあり、正に「変換」の年でした。今まで通りの仕事量がこなせなくなりました。セミナーも元通りというわけにはいきません。何しろ、脳の常用な障害です。見た目は変わらなくとも、仕事に与える影響はやっぱり大きいです。一つ一つ、覚え直さなければなりません。
 でも、これってある意味チャンスだと思うんです。
 今までだって、そりゃあ、まあ、何とか一生食っていけるスキルを身に付けていたとは、正直思います。今までは、毎年新しいセミナーをつくってきましたが、仮に、新しいセミナーができなくても、今までのセミナーを少しずつ改善していけば、何とかあと10年は喰っていけたでしょう。
 でも、それでは、確定した路線をただひたすら必死に駆け抜けているだけです。体にも負担がかかりますし、もしかしたら、精神的にもたなかったかもしれません。そう考えると、この脳梗塞は、自分自身の人生に急ブレーキをかけてくれたのかもしれないと、今は、思ってきています。
 だったとすれば、この後の人生、何をすれば良いのでしょうか、何をやるべきなのでしょうか。実は、まだ、それが分からないのです。正直言って、リハビリがあると、体調がまだ万全でないと自分に言い訳をしながら、一日一日を過ごしています。
 でも、いくつか、そのヒントを手に入れることはできました。
 一つ目は、渋沢栄一です。渋沢栄一は、間違いなく日本のグランドデザインを描いた人物です。でも、その表現の仕方が何とも難しいし、ともすれば、「当たり前の事」として、誤解されています。私は、渋沢栄一の言ったことを経営学者の立場から解説をしていきたいと思います。
今までは、忙しくて断っていたのですが、ちょうど、ある出版社から出版依頼も受けています。
これからの時代、必ず、渋沢栄一のメソッドが必要となってくるはずです。
 二つ目は私塾です。渋沢栄一には遠く及びませんが、私は今まで15社くらい立ち上げています。指導した数も含めると、200社くらいのビジネスプランを書きました。その経験を伝えていきたいと思います。少数精鋭で行う実践型の私塾。50歳を超えて、後進を育てるというよりも、一緒に事業をつくっていく感じで行っていきます。
 三つ目はちょっとまだ準備中なので詳しい事を言えませんが、これらの事業を支える経済活動を考えています。
 これら三つの活動は全て病気が作ってくれた時間があるからこそできる活動です。また、これ以外にも、今まで正直言って時間がないことを言いわけに会っていなかった人も多かったので、その分、人にも多く会うようにしています。もちろん、セミナーもやっていきますよ。私のセミナーに来て、今、やれることは何か、やれないことは何か、その中で何を取って、何を変えたのか、そんなことを一緒に考えていければと思います。
 次年度は国の施策も大きく変換します。中小企業にとっては、向かい風になることでしょう。その中でも、しっかりと生き残っていけるよう、躍進していけるよう、今一度立ち止まって、新たな戦略を立ててみませんか。

株式会社ディセンター代表取締役 折原 浩

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